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熱さましは何度になったら使用したらよいのでしょうか? 38.5℃になったら、使っていいですか?と、よく聞かれますが、本当に必要でしょうか?
熱は、風邪のウイルスと戦ってでるものです。それを無理に薬で下げる必要はありません。熱が出ることで、活動性が少し低下して、自然に安静も保つことができています。極力、氷枕、熱冷シートなどにて、額部、頚後部、脇などを冷やして様子を見ましょう。「熱冷シートなどを嫌がって、とってしまいます」と いう場合があるかと思いますが、それだけ嫌がる元気があれば、熱があっても心配ないとお考え下さい。
また、「熱が高くて頭がおかしくなりませんか?」とよく聞かれます。熱だけで脳障害が起こることは、まずないと思ってください。熱の原因が髄膜炎、脳炎など、頭の感染症による場合ですと、後遺症を起こす場合はありますが、風邪の熱で頭に障害が残ることはほとんどありません。 熱さましの使いすぎで、血液を作る工場(骨髄)にダメージが出て、白血球、赤血球などが少なくなる副作用が出ることもありますので、使いすぎには気をつけてください。 熱が高くて、グズグズ機嫌が悪く眠れないとき、ぐったりしていて、救急外来を受診しようか迷うとき等に、熱さましを使用するようにしましょう。 熱さましは、風邪を治す薬ではありませんので、使用後30分程度で1度程度しか熱が下がらない時もありますし、2-3時間すると、また、熱が上がってきますので、その場合、あわてて、再投与して、救急外来を受診しないようにしてください。 |
![]() 風邪で、のどが赤くなるとはかぎりません。ほとんどの風邪では、のどは赤くなりません。のどだけで、風邪の診断はできません。 |
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咳がでるという患者さんに、よく、「先生、便利なのでテープの貼り薬を下さい」とか 「自宅に残っているテープを貼ったら、すぐに咳がよくなったから、下さい」と言われます。テープの咳のお薬は貼るだけですので、便利で重宝がられ、お母さん方は好まれますが、本当に必要なときだけ使用していただきたいのと、内服薬との併用に注意してください。
咳止めのテープは、速効性はありません。皮膚に貼って、経皮的に吸収され効果が出てくるのは3-4時間後です。ですから、「テープを貼ったら、すぐに良くなって、眠ってくれた」 と いわれますが、たまたま、眠気が勝って寝たものだと私は思います。 咳の原因には色々あります。寝室が寒くて、また乾燥していて、その刺激により咳が出る場合、布団で横になることにより、鼻水が咽頭に降りてきてその刺激で出る場合などがありますが、その場合には、咳止めのテープの効果はほとんどありません。診察を受け、本当に必要なときにだけ使用するようにしましょう。 内服薬で名称は違いますが、咳止めということで同じ作用のお薬を内服(アトック、ベラチン、メプチンなど)している場合があります。この場合、名前は違いますが、同じ作用のお薬を2倍投与していることになります。ドキドキしたり、手指が震えたり、頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりする副作用がでることもありますので、併用する内服薬には気をつけてください。 また、年齢によってテープの大きさが違います。親御さんのテープをお子さんに貼ったりしないようにしてください。また、新しいテープを貼るときには、古いテープを必ずはずすようにして下さい。 |